2023 年 14 巻 1 号 p. 1_29-1_37
本研究の目的は,ブレンディッド学習においてeラーニングを活用した在宅看護シミュレーションシステムを利用した学生の,利用後の課題にみられたシステムの影響を探索し,システムによる学習効果を考察することである.学生19名の3課題5テーマを質的に分析してシステムの学習のねらいに照らした結果,頻出語は「生活」がどの学習段階でも頻出していた.各課題の記述内容のカテゴリーには,[暮らしに表れる変化を見逃さず早めに対応する][生活に表れる生き方や価値観を理解する][療養者を多面的に捉える方法を身につける][固有の生活を送っている][見えない時間の療養者も把握する]などがあった.時系列での学習パターンは3パターンであった.初期の学習段階においてシステムを利用したことで,「生活」を「観察」して「アセスメント」することをイメージ化し,学習段階が進んだときにそのイメージを複雑かつ具体的に発展させた可能性があった.