栄養教諭は学校給食の管理だけでなく,子どもの個別の健康課題に応じるという重責を担うが各校に必置となっていない.これは義務標準法に定める栄養教諭の標準定数が低いためであり,栄養教諭の不足は常態化している.本稿では,公的な調査結果を再集計し経年的変化を素描することで,栄養教諭等の配置の現状と課題を明らかにすることを目的とした.また学校給食の調理方式にも目配りし,栄養教諭の配置率が上がらない要因も追究した.その結果,現行法制度には問題があるにもかかわらず,各自治体は栄養教諭の配置に努力してきたこと,しかしながら栄養教諭の配置率は学校給食の調理方式に影響され限界があることが明らかになった.千葉県を含む学校給食単独実施校が多数存在する自治体には,栄養教諭への移行機会のない市町村費学校栄養職員が多数配置されており,栄養教諭の配置率が低く留まる構造となっている.これに対処するには,栄養教諭等の国の配置基準を改善することが最も効果的である.また,市町村費学校栄養職員に栄養教諭への移行機会を設けるとともに,栄養教諭の新規採用数を増やすことが有効である.