臨床リウマチ
Online ISSN : 2189-0595
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ISSN-L : 0914-8760
原著
ループス腎炎に対する免疫抑制剤加療中に出現した尿蛋白量の減少にACE阻害薬(イミダプリル)が奏効した一例
下垣 保恵筒井 崇大平 直人久松 隆史田中 雅博望月 裕司豊田 嘉清中井 直治竹内 孝男郡山 健治河野 厚
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2010 年 22 巻 4 号 p. 389-393

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抄録

   ループス腎炎の治療において蛋白尿抑制は重要な指標の一つである.今回,寛解期に出現した蛋白尿に対し,タクロリムスとアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)で正常値に至らなかった症例に対し,ARBをアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE-I)イミダプリルに変更したところ,正常値にまで至った症例を経験した.ACE-I独自のマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)抑制作用の関与との考察を併せて報告する.

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© 2010 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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