臨床リウマチ
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誌上ワークショップ 生物学的製剤治療のさらなる挑戦―Drug freeをめざして―
インフリキシマブの治療効果予測
天野 宏一
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2010 年 22 巻 4 号 p. 406-409

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抄録
目的:インフリキシマブなどの生物学的製剤はRAの画期的治療薬であるが,効果の個人差と高価格が問題である.将来の費用対効果の高い治療を実践するために,患者末梢血白血球mRNAの治療前の発現パターンからインフリキシマブの効果予測を試みた.
対象・方法:68名のMTX抵抗性RA患者でインフリキシマブ初回投与前に末梢血を採取し,PAX geneを用いてmRNAを抽出し発現量を調べた(DNA研究所でAgilent社のWhole Human Genome 4 X 44Kを用い測定).68例中42名を学習群(血清CRP値が14週後に陰性化した28例の有効例と,陰性化しなかった14例の無効例)を用い,41,000の遺伝子マーカーから最終的に10個の遺伝子を選定した.検証群26例でこの10遺伝子のインフリキシマブ開始時の発現パターンから,14週後の臨床的有効性の予測を試みた.
結果:14週後のCRPの陰性化を指標とすると(CRP陰性化15例,非陰性化11例),正診率65.4%,EULAR改善基準moderate responseを指標とすると評価可能24例(Moderate response17例,No response7例)で正診率66.7%.
考察:実際の臨床応用には正解率は十分とは言えず,今後さらに検討する必要がある.
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© 2010 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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