臨床リウマチ
Online ISSN : 2189-0595
Print ISSN : 0914-8760
ISSN-L : 0914-8760
誌上ワークショップ ACR/EULAR提案のRA診断基準について
2010年関節リウマチ新分類基準とその臨床応用
田中 良哉, 竹内 勤, 山中 寿, 針谷 正祥, 宮坂 信之
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 23 巻 4 号 p. 339-343

詳細
抄録
   関節リウマチ(RA)は,関節炎を主座とする自己免疫疾患である.発症早期から関節破壊が進行し,不可逆的な身体機能障害を生ずる.したがって,発症早期からの適正な診断と治療が必要である.2010年,将来的に関節破壊,遷延化する関節炎を分類する目的で,米国リウマチ学会(ACR)と欧州リウマチ学会(EULAR)から2010年RA新分類基準が公表された.第1段階では1つ以上の関節炎を認める症例を他の疾患と鑑別して分類し,第2段階では,関節炎,血清学的検査,罹病期間,急性期反応の4項目を重み付けに従い分類し,総合的にRAと診断する.また,ACR/EULARからは,関節破壊を生じないことを治療目標とした臨床的寛解基準が採用された.さらに,診断から寛解達成に至るまでの道程ともいうべき治療指針が提言された.2010年はRA診療の変革の1年であるが,本邦に於いても目標達成に向けた的確な治療の実施を目指した標準化を一層進めていく必要がある.
著者関連情報
© 2011 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
前の記事 次の記事
feedback
Top