臨床リウマチ
Online ISSN : 2189-0595
Print ISSN : 0914-8760
ISSN-L : 0914-8760
原著
生物学的製剤使用中の関節リウマチ患者さんは経済面から生物学的製剤の費用,効果をどう評価しているか?
松村 竜太郎中澤 卓也星野 東明梅宮 恵子杉山 隆夫縄田 泰史海辺 剛志池田 啓北 靖彦李 泰
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 26 巻 1 号 p. 28-34

詳細
抄録

目的:関節リウマチに対する生物学的製剤は効果が著しいことは明らかであるが,高額の薬剤であり,費用対効果面から患者さんの受け止め方は明らかではない.生物学的製剤を使用している患者さんの同薬剤に対する評価を,特に費用対効果の面から明らかにする事を目的とした.
対象・方法:関節リウマチ患者で生物学的製剤を継続して使用している患者445例に無記名で,同薬剤の効果,費用に関するアンケート調査をおこなった.
結果:生物製剤の全般効果は大多数で良いとしたが,月間医療費の増加額は3-6万円以上が過半数を占めた.その費用は,効果から比べても高いと答える人が半数であった.生物学的製剤治療により,実際に収入が増えた人は10%であったが,増加した人は年収で60万円以上の増加があった.家事などの労働時間が増加した人が全体の2/3で2時間以上の増加があった.
結論:リウマチ医はこのような関節リウマチ患者の負担を理解し,適切な患者に生物学的製剤の導入を勧める必要がある.

著者関連情報
© 2014 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
前の記事 次の記事
feedback
Top