臨床リウマチ
Online ISSN : 2189-0595
Print ISSN : 0914-8760
ISSN-L : 0914-8760
原著
関節リウマチ患者とリウマチ医の間にある意識の乖離─アンケート調査より─
Ichiro YoshiiMasakazu KondoNorihiro NishimotoAkira SagawaKou KatayamaMotohiro OribeHiroaki MatsunoNobuo TakuboEisuke ShonoChiyuki AbeAtsuko Imai
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 31 巻 2 号 p. 104-111

詳細
抄録

目的:関節リウマチ(RA)患者の高齢化とともに生じる,意識の変化とリウマチ医の治療意識との間の齟齬を調査する目的で,開業リウマチ医(RA医)20名とRA患者1066名を対象にアンケート調査を行った.

対象・方法:質問項目は年齢階層,居住地域,開業形態(RA医)もしくは労働形態(RA患者),関節外症状対応,運動機能低下対応,認知機能低下対応,入院必要時対応,寝たきり状態の対応,看取り,イメージする医療連携の10項目で行った.RA患者とRA医の間の合致,乖離をそれぞれの項目でchi square testを用いて統計学的評価した.

結果:大部分のRA患者はかかりつけRA医(主治医)にRAだけで無く,合併症も含めた治療を望んでいた.殆どのRA医もそれに応えていた.主治医を信頼しているRA患者が殆どと思われ,入院しても主治医に診てもらいたいと望んでいた.RA患者とRA医の間の齟齬があったのは,看取りに関して,患者年齢が高くなればなるほど具体的なイメージがあり(p<0.05),具体的要望として主治医に看取ってもらいたいと望むRA患者が殆どであったのに対し,かかりつけRA医で看取り対応できるのは3分の1であった(p<0.05).

結論:日本において,RA医は一般かかりつけ医と同様の働きを患者に求められている.開業RA医は,RA患者の老化と真摯に向き合う必要性に迫られている.

著者関連情報
© 2019 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
前の記事 次の記事
feedback
Top