2021 年 33 巻 2 号 p. 99-105
関節リウマチ(以下RA)は疾患自体の病態,ステロイド使用などにより骨粗鬆症との関連が強いと言われている.当院ではRA患者の約半数が骨粗鬆症を合併していた.RA患者は骨折の相対危険度が健常人より高く,骨粗鬆症による骨折は死亡リスクの上昇にもつながるが,認知度が低いことや自覚症状を感じられないことなどから,自分は大丈夫と過信している患者も少なくない.当院では骨粗鬆症の早期発見,早期治療介入,治療継続を目的として骨粗鬆症リエゾンサービス活動を行なってきたが,その対象は主に中高年女性,ステロイド服用患者,骨折患者に加えRA罹患患者である.骨粗鬆症治療は薬物治療だけではなく,食事,運動,合併症予防など多岐に渡る.また,骨粗鬆症は治療継続率の低さも問題である.そのため,患者の病態や背景を考慮した適切な薬剤選択や多職種による患者サポートが関節リウマチ患者への骨粗鬆症ケアの鍵となる.