臨床リウマチ
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原著
組織球優位の関節液貯留をきたした菊池病の一例
清永 恭弘中野 翔太藤 健太郎立川 裕史石井 宏治久保山 雄介尾崎 貴士柴田 洋孝
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2022 年 34 巻 2 号 p. 137-143

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抄録

 症例は22歳男性.発熱と多関節炎が持続したため当科紹介受診.採血にて白血球は3300/μl.両足関節炎を認めており,関節液採取したところ,細胞数が25300/μlであり,その88%が組織球であった.また右腋窩にリンパ節腫大を認めており,リンパ節生検を施行し,菊池病の診断となった.菊池病に関節炎を合併することがあることは報告されているが,過去に関節液所見の報告はなく,貴重な症例と考えられた.

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© 2022 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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