2024 年 36 巻 4 号 p. 223-226
脊椎関節炎(Spondyloarthritis; SpA)は非対称性末梢関節炎,付着部炎,炎症性腰背部痛,関節外症状を共通の臨床症状とする種々の疾患から成る総称である(図1)1).これまで歴史的に疾患概念の変化に伴い表現や含まれる疾患が変化してきており,以前は血清反応陰性脊椎関節症(seronegative spondyloarthropthies; SNSA)と呼ばれていた.2009-2011年にAssessment of Spondyloarthritis international society; ASAS)より体軸性脊椎関節炎(axial SpA; ax SpA)2)及び末梢性脊椎関節炎(peripehral SpA; pSpA)の分類基準(図2)が示され現在に至っている.脊椎関節炎の臨床症状は多彩であり非常にheterogenousな疾患群であり,かつ診断に有用なバイオマーカーもほとんど存在しない状況である.治療薬は近年目覚ましく充実してきており,いかに正確に脊椎関節炎を診断するかが重要である.