2024 年 36 巻 4 号 p. 227-234
脊椎関節炎の診断には画像診断が欠かせないが,単純X線画像やMRIの評価をする前に撮影条件の確認が重要である.体軸性脊椎関節炎では仙腸関節の評価が重要であるが,基本となる骨盤正面像では下半分のみに関節面があることを意識する.脊椎では椎間板線維輪に付着部から真っ直ぐに立ち上がる靭帯骨棘が特徴的である.体軸病変が見られるPsAでは付着部からやや離れた部位から膨らんだ靭帯骨棘が見られる.またASやPsAの鑑別診断としては,PAO,DISH,OCIが重要である.
MRIでは,炎症の存在と構造的変化を確認する.炎症はT1強調像低信号かつ,STIR画像または脂肪抑制T2強調像で高信号に描出される骨髄浮腫の有無で判断する.骨髄浮腫はあくまでも炎症の存在を示唆するのみで,外傷や感染でも見られるので注意する.構造的変化はT1強調像で判断する.
PsAで見られる末梢関節炎では,付着部からの骨新生が最初の反応として確認できる.進行すると,二次性の滑膜炎によって関節内は骨吸収が起こり,関節外では骨膜が刺激されて骨形成が起こる.