Drug Delivery System
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特集 “皮膚バリア機能と皮膚を介するDDSの進歩” 編集 : 杉林堅次
皮膚バリア機能とその制御
表皮構造の観点から
北島 康雄
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2007 年 22 巻 4 号 p. 424-432

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抄録
皮膚の水・空気環境バリア機能に関して最も重要な構造は,角質細胞間にある脂質多重層構造である.これを恒常的に構築する細胞が表皮ケラチノサイトであり,その最終分化細胞の角質細胞は強靱な細胞シート構造を保ち,脂質多重層を柔軟に強く保持している.そのために,ケラチノサイトは細胞内にはケラチン中間径線維とデスモソーム,アドヘレンスジャンクション(Jnc),タイトJnc,ギャップJncなどの細胞接着構造を発達させている.その分子変異や機能異常は角化異常とバリア機能不全をきたす.これらの分子の制御はDDSの制御につながる.
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© 2007 日本DDS学会
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