Drug Delivery System
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特集 “アンチエイジングとDDS” 編集 : 武永美津子
HRTとアンチエイジング
生水 真紀夫
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2009 年 24 巻 2 号 p. 117-126

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抄録
閉経によりエストロゲンが欠乏すると,いわゆる更年期障害のほか,動脈硬化,脂質異常症,骨粗鬆症などの退行性変化が進行してくる.閉経後早期にエストロゲン補充療法を開始することにより,更年期障害の諸症状を和らげることができ,動脈硬化や骨粗鬆症の進行を遅らせることが期待できる.しかし,エストロゲン補充療法では,乳がんや血栓症のリスクが上昇すること,閉経後10年以上経過して治療を開始した場合には心血管イベントのリスクが逆に高くなることなどに注意する.
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© 2009 日本DDS学会
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