Drug Delivery System
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特集 “トランスポーターを利用したドラッグデリバリー” 編集:楠原洋之
血液網膜関門の機能特性を利用したドラッグデリバリー
久保 義行赤沼 伸乙細谷 健一
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2012 年 27 巻 5 号 p. 361-369

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抄録

血液網膜関門(blood-retinal barrier; BRB)は循環血液と網膜組織の間に存在するバリア機構であり、網膜内恒常性の維持に重要な役割を有している。網膜は視覚に関与する重要な神経組織であり、その疾患や失調は患者のQOLを著しく低下させる。網膜疾患薬物治療の向上に向けて、より有効な薬物送達法の開発が急務であり、その有力策として、BRBを介した網膜への薬物送達が提唱されている。本稿では、vitamin Cおよびverapamilなどに関して得られた知見を例として取り上げ、BRBを介した栄養物や薬物の供給機構や輸送機構について紹介する。

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© 2012 日本DDS学会
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