2014 年 29 巻 2 号 p. 160-165
セルトリズマブペゴル(CZP)は、ヒト化抗ヒトTNFαモノクローナル抗体のFab’断片にポリエチレングリコール(PEG)を結合させた新しい生物学的製剤である。CZPはこれまでの抗TNF剤とは異なる薬物動態および薬理作用を有するが、主としてCZPが一価であること、Fcを持たないこと、PEG化されていることなど特徴的な構造に由来するものである。活動性関節リウマチの症状、徴候を速やかに改善し、骨破壊の進展を予防すること、患者のQOLを改善することが確認されており、わが国においても2012年12月に承認された。