Drug Delivery System
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[連載] DDS製品開発の最前線
持効性抗精神病剤 ゼプリオン®水懸筋注
若松 昭秀曽我 長武
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2016 年 31 巻 5 号 p. 469-475

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抄録
パリペリドンパルミチン酸エステル持効性懸濁注射液(ゼプリオン®水懸筋注、paliperidone palmitate:PP)は、統合失調症を効能・効果として国内では2013年9月に承認を取得した、抗精神病薬の持効性注射剤である。PPは投与直前の調製が不要のプレフィルドシリンジとして供給される。PPは初回150mg、1週後に100mgを三角筋内に投与し、その後4週間隔で75mgを三角筋内または臀部筋内に投与(患者の状態に応じて25~150mgの範囲で適宜増減)することで、経口抗精神病薬の併用なしに統合失調症に対して効果を示す。今回、PPの製剤的特徴と薬物動態について紹介する。
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© 2016 日本DDS学会
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