抄録
新規DDSテクノロジーは同じ原薬の既存品と比べ、臨床価値を増強する対価として、事業価値に付加価値をもたらす。医療最前線における臨床貢献は、イノベーションの成果として事業価値を妥当評価することで最大化が可能である。しかし課題もあるので、解決代替案も示唆提案したい。事業価値評価は限られた少ないデータと仮説に基づき、筆者らは評価している。その手法、プロセス、事業価値が上下する主な要因、そしてDDSを適剤適所適時活用することで事業価値を最大化するアプローチなどの一部をプロジェクトチーム・メンバーが共有する。DDSから価値創出、事業価値最大化がもたらすリターンは、次世代の研究開発投資の原資として配分され、日本の国際競争力のさらなる強化につながる。