Drug Delivery System
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特集 “糖鎖とDDS”  編集:眞鍋史乃
糖鎖-タンパク質相互作用を利用した薬物送達研究
安藤 弘宗
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2023 年 38 巻 4 号 p. 305-312

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抄録
糖鎖はすべての細胞表面に存在し、外界とのコミュニケーションの仲立ちをしている。糖鎖-タンパク質相互作用はその中心となる相互作用であり、多様な組み合わせの糖鎖-タンパク質相互作用が見出されている。この相互作用を薬物送達システムに応用する試みは、約40年の月日を経ても活発に行われている。本稿では、これまでの研究の歴史を辿りながら、これまでの研究を細胞・組織の糖鎖を標的とする研究と糖結合性タンパク質(レクチン)を標的にする研究の2つに整理して、研究動向を概説する。
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© 2023 日本DDS学会
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