抄録
インジェクタブルポリマー(IP)は、投与部位でゲルを形成するポリマー材料である。筆者らは、体温程度に加温するとゲル化する生分解性IPについて研究しており、分解時間を任意に制御できるIP製剤を開発して、医学・薬学的な応用展開に取り組んでいる。一方、遺伝的に改変された細胞や幹細胞そのものを、新しい医薬モダリティとして用いる治療法が台頭してきている。これまで治療の難しかった疾病を克服する方法として細胞治療が期待されている。本稿では筆者らが取り組んでいるIPを用いた細胞治療(心筋梗塞治療、がん免疫治療)に関して紹介する。