抄録
エヌジェンラⓇは、「骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症」の効能・効果を有するはじめての長時間作用型成長ホルモン製剤であり、国内では2022年1月に承認を取得した。本剤は、ヒト成長ホルモンにヒト絨毛性性腺刺激ホルモンβサブユニットのC末端ペプチドを融合させることによって半減期を延長し、従来、連日投与が必要であった成長ホルモン分泌不全性低身長症の治療において、週1回投与を可能とした画期的な医薬品である。投与頻度の低減により、患者および保護者・介護者の時間的・労力的・心理的負担の軽減、ならびに治療アドヒアランスの向上が期待される。本稿では、エヌジェンラの製剤の特徴、薬物動態および臨床成績について紹介する。