抄録
近年, GIST(gastrointestinal stromal tumor)に対する新規分子標的治療薬STI571(imatinib mesylate, Gleevec)の有効性が証明された. GISTは比較的新しい概念で, 消化管壁に発生する間葉系腫瘍のうちKITが発現した腫瘍と定義できる. STI571の単剤での奏効率は147例中FR53.7%, SD27.9%と画期的であった. 副作用は従来の抗がん剤より軽度で, 浮腫, 吐気, 嘔吐, 下痢, 腹痛, 疲労, 好中球減少, および発疹が認められた. STI571を嚆矢としてさまざまな分子標的治療剤が試みられており, 癌治療の中心となることが期待される.