2019 年 75 巻 2 号 p. 127-140
厚膜型無機ジンクリッチペイントを施した高力ボルト摩擦接合継手は,リラクセーションによるボルト軸力低下が大きく,第1著者は,設計ボルト軸力の15%増し締めでボルト施工を行えば,ボルト継手の安全性・信頼性が向上できることを示した.ただし,極厚鋼板を用いた継手および厚板化でのフィラープレート付き継手の適用性,トルシア形ボルトを使用した継手への実現性は不明であった.本研究は,これらの継手の15%増し締め施工の適用性,実現性を明確にすることを目的に行った実験的研究である.本研究では継手試験体を製作し,これらを用いてリラクセーション試験およびすべり耐力試験を実施した.そして,軸力低下の状態を明確にした上で,これらの継手の15%増し締め施工の適用性・実現性を考察した.