加齢に伴う表皮細胞のDNAレベルでの変化を調べるため,若齢モルモットおよび老齢モルモットの表皮基底細胞のDNA合成能を比較・検討した.すなわち,percollを用いた密度勾配遠沈法により,モルモット基底細胞を取出した.それらの細胞に顕微蛍光側光を施行し,DNAヒストグラムを作製して,DNA合成能を算出した.その結果,若齢モルモットと老齢モルモットのDNA合成能に差はみられなかった.常にturn overを繰返す,renewing cell populationに属する表皮細胞は加齢に伴う変化を受け難いものと思われる.