日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
ISSN-L : 0021-499X
ベーチェット病患者におけるTNF-α,IL-6,IL-8の産生能について
山川 有子
著者情報
ジャーナル 認証あり

1993 年 103 巻 13 号 p. 1727-

詳細
抄録
横浜市立大学医学部附属病院皮膚科外来に通院中のベーチェット病患者について,tumor necrosis factor-α(TNF-α),interleukin-6(IL-6),interleukin-8(IL-8)の血中濃度,および末梢血単核球におけるTNF-α,IL-6,IL-8の産生能を,enzyme linked immunosorbent assay(ELISA)を用いて検討した.その結果,lipopolysaccharide(LPS)無刺激下,刺激下培養のいずれにおいてもベーチェット病の活動期ではTNF-α,IL-6,IL-8の産生能が有意に上昇していた.そこで患者末梢血単核球におけるTNF-α遺伝子の発現をNorthern blotting法により解析したところ,活動期の患者では,非活動期の患者および健常者に比較して,LPS刺激による末梢血単核球のTNF-α遺伝子の発現が増強していた.以上より,ベーチェット病の皮膚症状における活動性とTNF-α,IL-6,IL-8の産生能との間には,詳細は不明であるが何らかの関連性があるものと推測された.
著者関連情報
© 1993 日本皮膚科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top