抄録
慶大皮膚科において1970年~1991年の22年間に経験し,組織学的検索をしえた皮膚悪性腫瘍989例につき統計学的検討を加えた.上皮系,間葉系,汗腺系,毛嚢系,色素細胞系,網内系,および転移性皮膚悪性腫瘍につきそれぞれの症例数の分布,年代による症例数の変化などを検討した.組織学的検索を行った皮膚悪性腫瘍の数は年々増加しており,ほとんどの腫瘍において症例数の増加が認められたが,疾患分布には明らかな年代による差は無かった.文献的に10年以上の統計学的観察を行った本邦他施設の報告との比較検討も行った.