日本皮膚科学会雑誌
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Menkes'kinky hair症候群における皮膚,毛髪のSH基,S-S結合の分布,挙動について―kinky hairの成因に関する考察を含めて―
山田 裕道種田 明生高森 建二小川 秀興
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1994 年 104 巻 2 号 p. 83-

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抄録
Menkes' kinky hair症候群の3ヵ月男児の皮膚および毛髪のSH基,S-S結合の挙動についてDACM染色法を用いて検討した.患児皮膚のDACM染色では,正常皮膚と比較してSH基およびS-S結合の分布共に差は認められなかった.一方患児毛髪のDACM染色では,正常毛髪と比較してSH基に由来する蛍光強度に差は認められなかったものの,S-S結合に由来する蛍光の著しい減弱が認められた.このことより,患児毛髪においてはSH基からS-S結合への転換障害が示唆された.また患児毛髪の銅含有量は正常毛髪と比較して減少していた.SH基からS-S結合への転換はskin sulfhydry oxidase(SSO)の酵素反応によることが推定されている.SSOは銅酵素であることから,Menkes' kinky hair症候群の毛髪の形態異常すなわちkinky hairは頭髪部における銅含有量低下によるSSOの活性低下に由来する可能性が示唆された.
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© 1994 日本皮膚科学会
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