日本皮膚科学会雑誌
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アトピー性皮膚炎(AD)に合併した溶連菌感染についての検討
谷口 裕子, 横関 博雄, 片山 一朗, 西岡 清
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1999 年 109 巻 13 号 p. 2129-

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抄録
1991年から1993年の3年間に当科に入院したアトピー性皮膚炎(AD)患者69例の皮膚感染病巣,鼻腔,咽頭の細菌培養について検討した.皮膚感染病巣についてはメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)が69例中68例(98.6%),A群溶連菌が10例(14.5%),メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が11例(15.9%)より分離された.3年間でA群溶連菌,MRSAは増加傾向がみられた.A群溶連菌の薬剤感受性はアミカシン耐性が12株(100%),ミノサイクリン耐性が12株中8株(66.7%)であった.またオフロキサシンは感受性試験では良好でも臨床的に有効でない症例がみられた.A群溶連菌は咽頭,MSSA,MRSAは鼻腔・咽頭から検出される例が多く,それぞれ咽頭・扁桃炎や皮膚に波及して感染症を生じることによりADの増悪因子になりうると考えられた.A群溶速菌による膿痂疹で,臨床的にカポジ水痘様発疹症(KVE)に類似している症例が多くみられたため,ツァンクテスト,単純ヘルペスウイルス(HSV)蛍光抗体法と同時に溶連菌感染を念頭において細菌培養や迅速診断検査を行うことが必要と思われた.
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© 1999 日本皮膚科学会
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