日本皮膚科学会雑誌
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Thrombosed veinの診断における高周波超音波診断装置の有用性―本症の5例と他の皮膚腫瘍との鑑別について―
井上 多恵米田 耕造長門 一西巻 啓子真鍋 求出光 俊郎
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2000 年 110 巻 9 号 p. 1411-

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抄録

近年,皮膚科領域を中心として15MHzから60MHzの高い分解能を持つ高周波超音波診断装置が用いられるようになり,特に腫瘍の診断,治療に応用されている.今回,Thrombosed veinの5例について有用性について検討した.その結果,腫瘤はいずれも脈管と連続して高輝度,あるいは低輝度の境界明瞭なmasslesionとしてみられ,極めて特徴的であった.従って汗腺腫瘍など他の臨床的に鑑別しがたい腫瘍との鑑別も容易であった.以上の結果から本症の診断に高周波超音波診断装置は極めて有用,かつ簡便な検査法であり,皮内,皮下の腫瘤病変に対して積極的に行うべきと考えられた.

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© 2000 日本皮膚科学会
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