2003 年 113 巻 10 号 p. 1535-1539
菌状息肉症の紅斑期・扁平浸潤期の患者7名,10病変に対し,5-aminolevulinic acid(ALA)を用いた外用・光線力学的療法(ALA-PDT)を行った.紅斑期病変ではエキシマダイレーザーの照射総量は80 J/cm2,扁平浸潤期病変には200~600 J/cm2の照射で7例中6例の9病変において皮疹の消退と組織学的に異型リンパ球の消失が認められた.外用ALA-PDTは非侵襲的で,何度でも繰り返すことができ,安全性の高い治療法であることから,菌状息肉症に対し,有用な治療法の1つとなりうると考えられた.