日本皮膚科学会雑誌
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原著
金属パッチテスト陽性皮膚疾患患者での歯科金属除去効果の検討
西村 香織塚崎 直子片山 一朗中村 茂小池 マリ藤井 弘之
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2003 年 113 巻 2 号 p. 159-163

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抄録

我々は1984年から1999年の16年間に当科を受診した皮膚疾患を有する金属パッチテスト陽性患者51症例について,歯科金属と皮膚疾患の関連について調査を行った.皮膚疾患は掌蹠膿疱症が18例と最多であった.可能な症例については歯科金属の成分同定を行い,原因と考えられた金属を除去し皮膚症状の改善効果があるか否かを検討した.合併症(病巣感染)を持つ症例については,それらの治療効果も検討した.金属除去が有効と思われた症例は全体の50%だったが,パッチテスト陽性金属を除去した症例に限れば67%であった.

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© 2003 日本皮膚科学会
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