日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
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原著
秋田大学皮膚科における幼虫皮膚爬行症28例の臨床的検討
河村 七美出光 俊郎安齋 眞一岡田 理窪田 卓米田 耕造藤田 幸子吉村 堅太郎真鍋 求
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2003 年 113 巻 4 号 p. 389-397

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抄録
組織切片から虫体を同定し得た幼虫皮膚爬行症2例を報告し,その2例を含む当教室における過去6年間の幼虫皮膚爬行症28例について臨床統計学的検討を行った.1995年4月から2001年3月までの6年間の当教室における幼虫皮膚爬行症患者は28例で,初診時年齢27歳から76歳(平均50歳),男女比は4:3(男16例,女12例)であった.発症時期は28例中25例が10月から1月の秋冬期であり,これは八郎潟のシラウオ漁解禁の時期にほぼ一致している.食歴では28例中21例(75%)で八郎潟産のシラウオ生食が認められた.以上のように発症時期や食歴より秋田県における幼虫皮膚爬行症は,その感染源として今まで報告の少ない八郎潟産のシラウオが関与していると推測される.
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© 2003 日本皮膚科学会
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