日本皮膚科学会雑誌
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原著
Desmoplastic Malignant Melanomaの1例
山田 瑞貴岩澤 うつぎ大原 國章
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2003 年 113 巻 6 号 p. 989-994

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抄録
68歳男性.3年前から左頬部に黒色斑が出現し,2カ月前からその下床に腫瘤を呈してきた.初診時,左頬部に14×11mm,濃淡不整な黒色斑があり,その下床には硬い皮下腫瘤を触知した.病理組織学的には表皮から皮下組織まで連続する境界明瞭な腫瘍であり,表皮内には黒色斑の範囲に一致してメラニンを豊富に有する短紡錘形細胞が孤立性あるいは胞巣状に増殖していた.真皮から皮下組織にかけては膠原線維の増生が目立ち,その隙間に大小不同の紡錘形細胞が浸潤していた.紡錘形腫瘍細胞は異型の核を持ち,メラニン色素はみられなかった.免疫組織化学的にはVimentin,S-100染色は表皮内および真皮以下の病変共に陽性であったが,HMB-45染色は表皮内病変のみに陽性であった.以上の所見からDesmoplastic malignant melanomaと診断した.本症は稀な疾患であるが,近年臨床的・病理組織学的特徴が確立しつつある.自験例は典型例と考えられた.
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© 2003 日本皮膚科学会
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