日本皮膚科学会雑誌
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原著
肺線維症に伴う肺高血圧症に対してボセンタンの投与が奏効した全身性強皮症の1例
新石 健二越後 岳士折戸 秀光麦井 直樹藤本 晃英長谷川 稔藤本 学竹原 和彦
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2006 年 116 巻 14 号 p. 2279-2283

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抄録
50歳,女性.39歳時に,Raynaud現象,皮膚硬化,肺線維症が出現.近医にて抗topoisomerase I抗体,抗U1-RNP抗体が陽性の全身性強皮症と診断され,48歳時当科初診.肺は,すでに蜂窩肺の状態にあり,徐々に右室圧が上昇したため,ベラプロストナトリウムなどの内服や酸素吸入を行ったが,労作時の息切れが増強傾向にあった.今回入院時,ドップラー心エコーによる推定収縮期右室圧が54 mmHg,平均肺動脈圧は26 mmHgに上昇し,6分間歩行は342 mであった.肺線維症に伴う肺高血圧症に対して,ボセンタン125 mg/日の内服を開始したところ,労作時の息切れが軽減し,心エコーによる推定収縮期推定右室圧が30 mmHg,推定平均肺動脈圧は24 mmHgと著明に低下した.6分間歩行も389 mと延長したことから,ボセンタンが著効したものと考えた.
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© 2006 日本皮膚科学会
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