日本皮膚科学会雑誌
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原著
乳房外パジェット病の進展様式および化学療法について
吉野 公二山崎 直也山本 明史並川 健二郎吉田 寿斗志
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2006 年 116 巻 9 号 p. 1339-1342

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抄録
1962年から2005年の間に国立がんセンター中央病院皮膚科を受診した乳房外パジェット病95例で,化学療法を施行した11例での平均生存期間を調べた.その結果,施行した化学療法は計6種類になりその中で最も多く使われたプロトコールはFECOM療法(5-fluorourasil, Epirubicin, Carboplatin, Vincristine, MitomycinC)であり平均生存期間は15.4カ月だった.さらに鼠径リンパ節に複数リンパ節転移を認めた症例に術後補助療法として化学療法を施行した群と施行していない群とで遠隔転移を生じるまでの期間を比較し,術後補助療法を施行した群において遠隔転移を起こすまでの期間の延長がみられたが,使用した化学療法が統一されたものではなく今後の課題でもある.今回,遠隔転移巣を調べた結果,遠隔転移を生じている症例の約半数に水腎症を合併していることが分かり,転移経路を画像を参考に考察した.
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© 2006 日本皮膚科学会
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