日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
ISSN-L : 0021-499X
原著
急性間質性肺炎の治療中に進行性網膜外層壊死を発症し失明に至ったamyopathic dermatomyositisの1例
山本 康裕室 慶直富田 靖上野 真治近藤 峰生
著者情報
ジャーナル 認証あり

2006 年 116 巻 9 号 p. 1333-1337

詳細
抄録
急性間質性肺炎の治療中に進行性網膜外層壊死(progressive outer retinal necrosis)を合併したamyopathic dermatomyositisの一例を報告する.症例は58歳,女性.当科初診の3カ月前頃より腰部に搔痒を伴う紅斑が出現した.初診時,顔面,頸部,背部,四肢に浸潤性浮腫性紅斑を認め,間質性肺炎を合併していた.その後,間質性肺炎の悪化に対し,ステロイドパルス療法等を施行したが効果なく,シクロスポリンの内服を開始し,内服ステロイドは減量していった.その3日後に発症した左腰部の帯状疱疹は,アシクロビル投与にて完治した.その2カ月後に突然の視力低下が出現し,水痘・帯状疱疹ウイルスによる進行性網膜外層壊死と診断された.ガンシクロビル,ホスカルネットナトリウムを投与したが,進行を抑えることができずに失明した.
著者関連情報
© 2006 日本皮膚科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top