日本皮膚科学会雑誌
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皮膚科セミナリウム 第81回 癌前駆症
瘢痕・瘢痕性病変
門野 岳史
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2012 年 122 巻 1 号 p. 27-30

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抄録

瘢痕・瘢痕性病変から二次的に悪性腫瘍を発生することはよく知られている.代表的なのは熱傷瘢痕に伴うもので,有棘細胞癌が多い.また,慢性放射線皮膚炎もしくは放射線治療後の瘢痕に生じる例もしばしばみられ,有棘細胞癌若しくは基底細胞癌が多い.また,この他尋常性狼瘡,先天性表皮水疱症,慢性膿皮症などによる瘢痕に伴うものが知られている.その発症メカニズムに関して詳細は明らかでないが,瘢痕を形成する過程での慢性の炎症,例えば活性酸素などによるmutagenesisの関与が考えられる.

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© 2012 日本皮膚科学会
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