脳転移を含む多発転移巣にニボルマブが有効だった悪性黒色腫の1例

清水 恭子; 小林 忠弘; 木村 浩; 大石 京介; 前田 進太郎; 松下 貴史; 濱口 儒人; 竹原 和彦; 松本 勲; 上野 輝夫

doi:10.14924/dermatol.126.419

症例報告

脳転移を含む多発転移巣にニボルマブが有効だった悪性黒色腫の1例

清水恭子, 小林忠弘, 木村浩, 大石京介, 前田進太郎, 松下貴史, 濱口儒人, 竹原和彦, 松本勲, 上野輝夫

著者情報

キーワード: malignant melanoma, brain metastasis, PD-1, nivolumab

ジャーナル認証あり

2016 年 126 巻 4 号 p. 419-424

DOI https://doi.org/10.14924/dermatol.126.419

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抄録

73歳女．70歳時に右前腕の悪性黒色腫を切除し，センチネルリンパ節転移は認めず．73歳時に悪性黒色腫の肺転移の診断．ダカルバジン単独療法計8クール施行するも，脳，肝，骨転移が新生し増大したため無効と判断．ニボルマブに変更し，3回投与後時点で肺，肝転移，5回投与後時点で脳転移が30％以上縮小．6回投与後に薬剤性間質性肺炎を発症しニボルマブ投与を中止したが，最終投与12週後時点で肺，肝転移，16週後時点で脳転移がさらに縮小していた．ニボルマブの脳転移に対する有効性が示唆された症例である．

責任著者(Corresponding author)

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