2018 年 128 巻 13 号 p. 2843-2855
アトピー性皮膚炎(AD)の疾病負荷と治療満足度に関して患者と医師の認識の相違を明らかにするために,患者300名と医師200名にオンラインアンケート調査を実施した.患者の多くは多岐にわたる疾病負荷を医師に伝えられておらず,治療により改善が得られていなかった.患者・医師ともに現状のAD治療に対する満足度は高くない一方で,両者間には疾病負荷に対する理解やコミュニケーションにおけるギャップが存在し,患者の治療満足度は患者が評価した「医師の患者理解度」と相関した.AD治療においては,患者の疾病負荷を医師が正しく理解し,その解決に向けてともに取り組む必要性が示唆された.