2023 年 21 巻 4 号 p. 471-476
2019年と2021年に連続して水害を経験した佐賀県武雄市の住宅耐水化の実態と空間的特徴を明らかにし、耐水化することができた要因を考察した。被災者の 保険加入、主体的で近隣住民とのコミュニケーションによる情報収集、水害に対するリスク認知が耐水化行動と関係していることが明らかとなった。空間的特徴については、年齢が高い、居住歴が長い、想定浸水深の認知度が高い傾向があった。これらの特徴をもとに住宅耐震化を促進させていく方策を追究していく必要がある。