2019 年 129 巻 2 号 p. 169-174
扁平母斑に対するレーザー治療は,再発率が高いために治療に難渋している.今回我々は,Qスイッチルビーレーザー(Q-Switched Ruby Laser;以下QSRL)を用いた扁平母斑に対する治療有効性に影響する因子を検討した.QSRL治療終了3~6カ月後に性別,治療開始年齢,大きさ,臨床形態,照射部位別に治療効果を解析した.性別,治療開始年齢では有効性への影響はみられなかったが,頭頸部発症で,地図状の形をしたものでは高い有効性が得られることがわかった.