主催: 周産期学シンポジウム抄録集
会議名: 周産期学シンポジウム:21 世紀の周産期医療システム:問題点と展望
回次: 21
開催地: 東京都
開催日: 2003/01/17 - 2003/01/18
p. 87-96
はじめに
1999年4月,旧厚生省が,3局長通知1)として電子媒体による診療録の保存を認めたことにより,医療情報の標準化,ネットワーク化への流れは,大きく進展した。当院では,同年8月の病院新築移転を機に,電子カルテシステムを核とした院内全部門の情報を同時共有する独自の医療統合情報システム(System of Hospitals for Integrated Management and Administration by Network Environment-Integrated Intelligent Management System=SHIMANE-IIMS)を導入した2)。今回,3次医療機関としては,全国に先駆けて電子カルテを使用した経験から新生児集中治療室(NICU)での利用状況を紹介するとともに,電子カルテによる診療における今後の課題について,考察する。