2019 年 129 巻 9 号 p. 1887-1899
乾癬性関節炎の診療には複数の診療科が関わるため,その実情と医師間の連携を把握する目的で日本皮膚科学会代議員と日本リウマチ学会評議員にアンケート調査を行い,各々141名(31.0%),123名(12.2%)から回答を得た.調査対象者が絞られた検討であったが,皮膚科医,リウマチ医とも必要に応じて他科へ紹介ないし連携を行い,おおむね満足が得られていた.しかしながら意思疎通不足で連携に苦慮する場合もあり,医師や患者への啓発活動や診療体制の整備が必要と考える医師も多かった.各科間の連携を深め専門知識を生かすことが患者マネージメントに有意義である.