日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
ISSN-L : 0021-499X
最新号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
日本皮膚科学会ガイドライン
訂正
日本皮膚科学会マニュアル
新・皮膚科セミナリウム フットケア
  • 中村 隆
    2019 年 129 巻 9 号 p. 1865-1870
    発行日: 2019/08/20
    公開日: 2019/08/21
    ジャーナル 認証あり

    糖尿病患者,慢性腎不全患者,高齢者の増加に伴い,動脈・静脈・リンパ管といった脈管疾患を背景とする難治性皮膚潰瘍(足病変)が増加している.適切な治療には正確な病態診断・重症度診断が必要である.不適切な局所処置は下肢切断に至らしむこともある.理学的所見から,脈管疾患の関与が疑われる場合には,バスキュラーラボにおける無侵襲血管検査を行い,治療方針を決定する.重症例では血管専門医と共同して治療に当たることが肝要である.

  • 重松 宏
    2019 年 129 巻 9 号 p. 1871-1876
    発行日: 2019/08/20
    公開日: 2019/08/21
    ジャーナル 認証あり

    リンパ浮腫診療には多くの診療科や職種が関わっているため,複合的リンパ浮腫治療における施術者の医学的知識,医療技術,手技の熟練度など幅広い分野を評価し,医療水準を担保することを目的として,リンパ浮腫療法士認定機構,次いで日本リンパ浮腫治療学会が設立された.これまでに1,000名近くが認定され,看護師が70%以上を占めてもっとも多く,全国の都道府県に在籍している.医療保険制度の中では,リンパ浮腫はがん術後の合併症としてのみ捉えられているが,リンパ浮腫に対する治療という観点からの評価が必要である.

  • 須賀 康, 木村 有太子
    2019 年 129 巻 9 号 p. 1877-1885
    発行日: 2019/08/20
    公開日: 2019/08/21
    ジャーナル 認証あり

    疣贅はフットケア外来でも患者から相談を受ける機会が多い疾患で,ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)感染による皮膚の良性腫瘍である.足底や足趾に生じた疣贅は,角層が厚くなって皮膚内部に食い込むように増殖することが多いため,鶏眼や胼胝のように擦れたり,圧迫されたりすると強い疼痛を訴える患者も多い.通常は液体窒素による凍結療法が治療の第一選択となるが,足底や足趾の疣贅は治療抵抗性のことが多く,しばしば皮膚科医の外来診療上の悩みの種となっている.このような難治例に試す価値がある治療法の1つとして,今回はミリ秒単位でレーザー発振されるlong pulsed Nd:YAGレーザーを使った治療を取りあげた.本レーザーによる治療は,これまでの報告では有効率46~100%の結果を得ており[Nguyen J,2016],治療成績は使用するレーザー器械とその設定にも左右されるが,とくに標準治療が無効な難治性疣贅を有する患者のフットケアには有用な選択肢の一つとなり得る.

原著
  • 朝比 奈昭彦, 厚生労働科学研究費補助金乾癬性関節炎研究班, 梅澤 慶紀, 大槻 マミ太郎, 奥山 隆平, 加藤 則人, 金子 敦史, 亀田 ...
    2019 年 129 巻 9 号 p. 1887-1899
    発行日: 2019/08/20
    公開日: 2019/08/21
    ジャーナル 認証あり

    乾癬性関節炎の診療には複数の診療科が関わるため,その実情と医師間の連携を把握する目的で日本皮膚科学会代議員と日本リウマチ学会評議員にアンケート調査を行い,各々141名(31.0%),123名(12.2%)から回答を得た.調査対象者が絞られた検討であったが,皮膚科医,リウマチ医とも必要に応じて他科へ紹介ないし連携を行い,おおむね満足が得られていた.しかしながら意思疎通不足で連携に苦慮する場合もあり,医師や患者への啓発活動や診療体制の整備が必要と考える医師も多かった.各科間の連携を深め専門知識を生かすことが患者マネージメントに有意義である.

  • 日本皮膚科学会血管炎・血管障害診療ガイドライン改訂委員会, 川上 民裕, 有村 義宏, 池田 高治, 石黒 直子, 石津 明洋, 伊藤 吹夕 ...
    2019 年 129 巻 9 号 p. 1901-1907
    発行日: 2019/08/20
    公開日: 2019/08/21
    ジャーナル 認証あり

    本邦における皮膚動脈炎(皮膚型結節性多発動脈炎)の現状を把握するため,日本皮膚科学会血管炎・血管障害診療ガイドライン改訂委員会に所属している全国12施設にアンケート調査を行った.対象は,2012年1月から2016年12月までの5年間である.平均約3年間の観察期間において,発熱・脳出血・脳梗塞が1割強の症例でみられた.また,関節痛・関節炎ありが37%,筋痛・筋炎ありが21%,末梢神経障害ありが33%に認められた.加えて,ステロイド全身投与治療が半数症例で施行されていた.随伴症状を呈した症例は,皮膚限局とは必ずしも言えず,全身性の結節性多発動脈炎への移行の可能性を推測させた.

学会抄録
feedback
Top