日本皮膚科学会雑誌
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症例報告
可溶性フィブリン測定が血栓症との鑑別に有用と考えられたD-dimer上昇を伴う急性蕁麻疹
古村 尚士千貫 祐子福代 通人飛田 礼子上野 彩夏山﨑 修
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2022 年 132 巻 9 号 p. 2139-2145

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抄録

急性蕁麻疹の4例を経験した.症例1は75歳女性で,D-dimerが16.4 μg/mLを示し,血栓形成が危惧されたが,蕁麻疹の治療で治癒した.症例2(37歳男性),症例3(16歳男性),症例4(35歳女性)もD-dimerが19.8 μg/mL,11.7 μg/mL,6.2 μg/mLと高値であったが,可溶性フィブリンを追加測定したところ正常値であったため,血栓形成の可能性は低いと考えた.急性蕁麻疹でみられるD-dimer高値は血栓症が懸念されるが,可溶性フィブリン測定により鑑別できる可能性がある.

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