抄録
既に本論文の第1報および第2報に述べた様に,皮膚疾患の際,ビタミンB2代謝障害を認めた場合に,各種B2剤を連続投与すると血中濃度は上昇しても,それが直ちに症状の改善には結びつかないことがある.したがつて単なるB2欠乏性疾患と考えるよりも,更に本態的な内因性代謝性の疾患を基調として皮膚疾患を発生することが多い.故に外見的検査成績はB2欠乏症であつても,その根底には代謝異常が横たわることを知つた.本報告は皮膚疾患におけるB2代謝研究の一環として,各種皮膚疾患患者の負荷試験成績の統計的処理を行つたので,その概要を述べたいと思う.