日本皮膚科学会雑誌
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表皮向性癌(epidermotropic carcinoma)の3例 特に癌細胞とメラノサイトとの共棲について*
川村 太郎, 池田 重雄, 森 俊二, 水谷 ひろみ, 船橋 俊行
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1968 年 78 巻 4 号 p. 363-

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抄録
表皮向性癌(epidermotropic carcinoma)とは,皮膚へ転移した癌細胞が表皮細胞と共棲してPinkus及びGouldの所謂Paget現象(Paget's phenomenon)(1939)を呈したものである.即ちepidermotropic carcinomaとは皮膚及び皮膚以外の悪性腫瘍が表皮内に浸潤,増殖を示したものを一括総称した名称である.これには乳房及び乳房外Paget病が含まれるが,これら両疾患は臨床的にも,組織学的にも夫々独立した一疾患単位(clinicohistopathological entity)であるため,普通は表皮向性癌なる名称で呼ばれていない.従来表皮向性癌として報告されているものに乳癌,膀胱癌,悪性黒色腫,エックリン汗腺癌,アポクリン汗腺癌,マイボーム腺癌等の皮膚転移巣があげれられるが,未だ其の数は多くない.ここに於いて,我々には最近経験したPaget病以外の表皮向性癌と見做し得る3例について報告する.
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© 1968 日本皮膚科学会
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