日本皮膚科学会雑誌
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皮膚科領域におけるBleomycinの研究(臨床篇)
樋口 謙太郎五島 応安栗田 諒一
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1969 年 79 巻 8 号 p. 593-

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抄録
皮膚癌の本邦における発生頻度は,さして高率ではない.しかし近年平均寿命の延長にもよろうか,増加の傾向がみられる.露出部とくに頭頚部に好発し,その初期における発見はさして困難ではないが,現実には多くの症例が進行した癌腫として,外来を訪れる.これらに対しては部位的に手術の困難性もあつて,放射線療法が試みられていることが多いが,効果は必ずしも充分でない.ゆえに化学療法への期待が切実である.一方,癌化学療法の有用性は,ヒトの癌腫にたいする効果のみにおいて決定的であるとの観点に立てば,皮膚癌は終始肉眼的に観察できること,また組織学的検討が容易であることから,癌化学療法の評価上最も適した癌腫の一つであろう.過去10年来皮膚悪性腫瘍な対する各種抗腫瘍性物質の臨床応用を試みて来たが,今回Bleomycin(BLM)が,皮膚の悪性腫瘍においてすぐれた治療効果をあげうることを確認した.ここにその成績を報告する.
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© 1969 日本皮膚科学会
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