日本皮膚科学会雑誌
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エリテマトーデスの紫外線照射部位にあらわれるウイルス様粒子について
小栗 貴美子
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1974 年 84 巻 9 号 p. 435-

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抄録
エリテマトーデス(以下「エ」と略する)では,紫外線が増悪因子の一つであることはよく知られている.著者はこの事実を利用し,患者の背部無疹部に中波長紫外線の最少紅斑量(以下MEDと略する)の8倍量を照射し,その部真皮上層の小血管内皮にウイルス様粒子が出現することを経時的に観察した.照射1週間後において,急性エリテマトーデス(以下「急エ」と略する)では11例中10例(90%)に,慢性エリテマトーデス(以下「慢エ」と略する)では10例中7例(70%)に,ウイルス様粒子を見出した.「急エ」では48時間後において7例中2例(30%)にウイルス様粒子を認めた.患者の非照射無疹部皮膚(「急エ」6例,「慢エ」9例)には,ウイルス様粒子は全く認められなかった.したがって,ウイルス様粒子は,紫外線照射により一定の期間を経て出現してきたものと考えられる.この結果は,「エ」の発生病理でのウイルス様粒子の役割を考える上に,また無疹型「エ」の早期診断に大いに役立つものと思う.
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© 1974 日本皮膚科学会
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