抄録
47才,家婦指にこわばり等の関節症状,次いで指に小結節出現,漸次増大,その後消褪と増悪を繰り返えしていたが,同様の小結節が耳介,足底,上口肩粘膜,腱鞘,項背部および肩甲部にも出現してきた. レ線学的に特徴的な関節所見がえられていないが,指およびロ腔粘膜の小結節の病理組織学的倹索にて特徴的な組織球性多核巨細胞がみられ,現時点においても multicentric reticulohistiocytos(iMsR) ないし MR の forme fruste としてよいと思われた.この症例の組織化学的検索並びに電子顕微鏡学的観察にもとづいて,MR の病因および病態について検討を加え,特に問題の lipid は細胞内において生成せられるものであろうと推察した.