日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
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85 巻 , 1 号
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  • 池澤 善郎, 中嶋 弘
    1975 年 85 巻 1 号 p. 1-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    47才,家婦指にこわばり等の関節症状,次いで指に小結節出現,漸次増大,その後消褪と増悪を繰り返えしていたが,同様の小結節が耳介,足底,上口肩粘膜,腱鞘,項背部および肩甲部にも出現してきた. レ線学的に特徴的な関節所見がえられていないが,指およびロ腔粘膜の小結節の病理組織学的倹索にて特徴的な組織球性多核巨細胞がみられ,現時点においても multicentric reticulohistiocytos(iMsR) ないし MR の forme fruste としてよいと思われた.この症例の組織化学的検索並びに電子顕微鏡学的観察にもとづいて,MR の病因および病態について検討を加え,特に問題の lipid は細胞内において生成せられるものであろうと推察した.
  • 荒田 次郎
    1975 年 85 巻 1 号 p. 19-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    自験の腫瘍は,臨床的に,左膝蓋部の皮下に限局して生じた結節の集談よりなり,組織学的に,極めて緊密な stromal-epithelialrelationship を示して増殖している良性腫瘍で,毛組織への分化過程の全ての変化を示している.その分化の各段階で挫折して,基底細胞腫様,Trichoepithelioma 様, Tumor of follicularinfundibulum 様, Trichofolliculoma 様の像を取りつつも,確実に毛組織へ分化し,毛を形成している.本腫瘍の発生母地としては,毛母が考え易く,その発生過程については,Headingtonらが,彼らのいう Trichogenic adnexal tumor (以下 T.A.T.) において主張している概念,すなわち,stromal-epithelialrelationship によって腫瘍の形態分化が誘導されたという考え方にしたがうのが説明し易いと思われる.自験の腫瘍は, T.A.T. よりも複雑な組織構造を示している点で注目され,両者を同一のものとすることはできないが,発生基盤には共通するものがあると推定される.毛包腫瘍の分類上,貴重な材料を提供するものと思われる. 毛組織への分化を示す腫瘍あるいは毛組織に由来する腫瘍の分類については,その分化の程度,その推定される起原,悪性度の程度により,多くの試みがなされている1)-4)しかし,その各要素が複雑に絡み合りため,系統的な分類がむずかしい. われわれは,このような腫瘍の分類上興味ある問題を投げかけると思われる症例を経験したので, 2, 3の検討を加えて報告する.
  • 1975 年 85 巻 1 号 p. 29-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
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